ALSで生きる 第19話

ALS

8月12日

O先生が病室に来た

「16日か17日に退院を考えている

でも家で介護は無理です」と言われた

口の歯茎の色が白くなっている

8月13日

朝、病室に入り起こして背中をかいてやる

背中にハサミの跡がくっきりとついていた

さぞかし痛かっただろうに

病人をもっと親身になって気をつけてやることができないのかと腹が立った

一日も早く連れて帰らなければと思う

8月14日

昼間は吸引しているのかと思うことが何度もあった

気道内圧が高い

吸引すると14に下がる

8月15日

「お父さん今夜だけよ

明日は家に帰れるよ」と言って我が家に帰る

8月16日

親子3人で病室に入るとナースが

「今日は退院できない」

親子3人呆然となる

「15日の夜、血圧が下がり体調がよくなってきた」と言う

「それなら電話の一本でもお願いできないのですか」と言って

「先生と看護師長さんを呼んでください」と頼む

2人とも退院はできないと言う

主人の顔を見るといやのサイン

「どうしても帰りたいか」と尋ねると

頭を縦に振る

「先生、主人も帰りたがっていますので、退院お願いします」と頼む

「もう退院しても、あと一日か二日ですよ」先生の言葉

「一度帰って、またすぐ連れてきなさい」とのこと

「先生、今日ははっきりと言わせてもらいますが、

もっと思いやりのある病人や家族が安心できる介護をしてほしいと思います

背中にハサミの跡がくっきりと、加湿器のホースははずれていたり、

水が一滴もはいってなかったり、いろいろありましたと言っても

看護師長さんはすみませんと言うだけ

小言を言うと病人の扱いが…と思うとなんにも言えないのですよ」と言う

「今日は連れて帰ります」と退院させる

おしらせ

ALSを治せる病気するための基金があります

その名もせりか基金-宇宙兄弟ALSプロジェクト

「せりか基金」は、ALSの治療方法を見つけるための研究開発費をあつめる活動です

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